ポトスにも花言葉があるのでしょうか?
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 花言葉は特徴に由来
- ポトスの3つの花言葉
- ポトスの悪いイメージ
本記事の信頼性
- ポトス50種以上の栽培歴・コレクター
- グリーンアドバイザー
(公益社団法人日本家庭園芸普及協会) - フラワーショップ経営
本記事を書いている私はポトス50種類以上の栽培歴を持つポトスマニアです。
色々な花には「花言葉」が付いています。
そしてポトスにも花言葉が存在します。いったいどのような花言葉があるのか気になりますよね?
この記事では“ポトスの花言葉と由来”についてご紹介します。
花言葉はポトスの特徴に由来
ポトスの花言葉は「永遠の富」・「華やかな明るさ」・「長い幸福」の3つですが、これらは全てポトスの持つ植物としての特徴・特性に由来しています。
ポトスの特徴
- 非常に丈夫
- 繁殖力旺盛
- 常緑多年草
- ツルが伸び続ける
- 青々としている
- 黄色い斑がゴールドに例えられる
- 黄色い斑が貴重だった(発見当初)
- 縁起が良い植物として認知
ポトスの3つの花言葉
- 永遠の富
- 華やかな明るさ
- 長い幸福
永遠の富(えいえんのとみ)
ポトスの花言葉1つ目は“永遠の富”です。
なぜポトスの花言葉に「永遠の富」の意味があるのかというと、
永遠の富とはすなわち、ずっと豊であること。未来永劫お金にも食べ物にも困らない財力、富裕な人生を意味します。
ポトスは特徴として非常に丈夫であること、ツルが伸び続けるという連続性(≒永遠性)を持っていること、
また葉に黄色い斑(ふ)が入ることから金色を彷彿とさせるゴールド(黄金)やマネープラント(金のなる木)という名称がつけられていることに関係しています。
学名 | Epipremnum aureum | aureumはラテン語でゴールデン |
英名 | Golden pothos | ゴールデンポトス |
和名 | 黄金葛(オウゴンカズラ) | カズラ=ツル植物 |
俗名 | money plant | インド亜大陸でマネープラントの呼称 |
ポトスのスピリチュアル性!インド亜大陸ではマネープラント
ポトスはインド亜大陸(インド・バングラデシュ・パキスタン・ネパール・ブータンなどの国々)では
マネープラント(ヒンディー語 मनी प्लांट)と呼ばれています。
やはり黄色い鮮やかな斑が“ゴールド”・“お金”を連想させるのだと思います。
青々と生育するドラセナ“サンデリアーナ”を「ミリオンバンブー」・「富貴竹」、“金のなる木”(クラッスラ・ポルツラケア)や南天(難を転じるため)を縁起物扱いするのと似ていますね。
“インド風水”と呼ばれるヴァーストゥ・シャーストラ(Vastu Shasta)によると、ポトスを室内の東南方向に置くと富と幸福、繁栄がもたらされると言われています。
一方、北東に置いたり屋外に植えてはいけません。
古代インドの建築環境工学、都市工学に相当する学問。風水の起源とも言われ“インド風水”と呼ばれる。スピリチュアル的な要素を含み、伝統的に間取りの方角やインテリアの配置の参考にされる。
風水による置き場所については>>ポトスと風水 置き場所はキッチン・リビング・トイレどこがいい?
華やかな明るさ
ポトスの花言葉2つ目は“華やかな明るさ”です。
ポトスには様々な品種がありますが、花言葉の由来になっているのは基本種であるゴールデンポトスです。
そのため、緑色の葉に鮮やかな黄色い斑(ふ)が入る様子が由来です。
西洋美術にバロック様式というものがあります。
バロック様式はベルサイユ宮殿を代表とする黄金装飾を使った絢爛豪華な西洋建築・美術様式の1つです。
“金色”は豪華、華やかさを表す色ですが、残念ながら金色の植物はありません。
そこで、金色にもっとも近い自然界に存在する色は何か?
“黄色”です。
こじつけでは?と思われるかもしれませんが、
西洋美術様式の影響を強く受けるドイツのフラワーデザイン造形理論では
創作テーマの1つ「オプレント(豪華な)」において
金色の代わりに黄色い花を使います。(八重咲のトルコキキョウなど)
植物の中でもゴールデンポトスの黄色い斑は極めて金色に近く、豪華で貴重なため、花言葉“華やかな明るさ”が当てはまります。
長い幸福
ポトスの花言葉3つ目は“長い幸福”です。
1つ目の“永遠の富”と似ており、特徴である丈夫さ、ツルの連続性(永遠性)とも関係しますが、
ポトスは植物分類学的には“多年草”です。
多年草とは、何年も枯れずに成長し続ける草本類のこと。
つまり、何年も枯れずに繁栄し続ける様子が由来しています。
ここで1つクイズです。
なぜポトスは何年も枯れることなくツルを伸ばし続けるのでしょうか?
・・・
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答えは“子孫繁栄”のためです。
ポトスは私たちを楽しませてくれるために生きているのではなく、
自分の子孫を残し、ポトスという“種(しゅ)”を未来永劫、存続させるためです。
ポトスの特性がそのまま花言葉の由来になっています。
ポトスは悪魔!?悪いイメージもある
花言葉は「永遠の富」・「華やかな明るさ」・「長い幸福」どれも良い意味ばかりですが、
実はポトスには悪い異名もあります。
それは“Devil’s Vine”(悪魔の蔓)、“Devil’s ivy”(悪魔のアイビー)です。
なぜこのようなマイナスイメージの名前があるのかというと、ポトスは繁殖力が強いあまり、既存の植物を覆いつくし生態系を破壊してしまう有害植物でもあるからです。
例えば元々自生していなかったスリランカでは自然保護区の数ヘクタールがポトスによって侵食されてしまいました。
天敵がいない外来種のため、増殖し続けた結果です。
このような事例から南アフリカの一部では栽培自体が禁止されています。