ポトス エメラルドの特徴や育て方について教えて下さい。
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- ポトス エメラルドの特徴
- ポトス エメラルドの育て方
本記事の信頼性
- ポトス50種以上の栽培歴・コレクター
- グリーンアドバイザー
(公益社団法人日本家庭園芸普及協会) - フラワーショップ経営
本記事を書いている私はポトス50種類以上の栽培歴を持つポトスマニアです。
一部のマニアの間では知られていたエメラルドですが、詳しい情報については一切わかりませんでした。
しかし、2023年に入ってからエメラルド(正式名称:エンジョイライム)として店頭に並ぶようになりました。
今後広く流通すると思いますので、詳しく“ポトスエメラルドの育て方”についてご紹介します。
ポトスエメラルドの特徴
濃い緑色の宝石“エメラルド(翠玉 すいぎょく)”が名前の由来です。
通称“エメラルド”と呼ばれていますが、品種登録上の正式な名称はNjoy Lime(エンジョイライム)です。
エンジョイの枝変わり品種のため、成長もゴールデンなどと比較すると遅いです。
ただ、エンジョイよりは緑斑が中心になるため、光合成によって旺盛に育つ方だと思います。
エンジョイ、エメラルドとも内側は緑なのに対し、外側はそれぞれエンジョイは白、エメラルドは黄緑~淡緑色です。
当然ながら、エメラルドはエンジョイの枝変わりのため、同じような白い葉模様を出すこともあります(下写真)
エンジョイとエメラルドの斑の入り方
品種 | 外側 | 内側 |
エンジョイ | 白色 | 濃緑色 |
エメラルド | 黄緑~淡緑色 | 濃緑色 |
エンジョイ
エメラルド
ポトスエメラルドの葉色を明るくするコツ
買ったときは黄色みの強い模様だったのに全体的に緑っぽくなってきた。。
おそらく多くの方が同じ悩みを抱えているのではないでしょうか。
ビフォー
黄色みの強い葉がある
アフター
くすんだ暗緑色になった
葉色が緑色っぽくなる理由
エメラルドは株元の古い葉など、時間が経過すると緑色が濃くなる傾向があります(下写真)
ただ、それは葉の老化による生理現象なので仕方ありません。
ですが、ほぼすべての葉色が緑色になる原因は光量不足の可能性が高いです。
ポトスが光量不足により「現在の場所では、黄色味の強い斑を維持するのは難しい!」と判断したためです。
ポトスにとって必要な光量が確保できていれば、葉緑体の無い明るい斑ばかり出していても問題ありません。
バランスが取れている状態。
しかし、反対にもし不足していていたら何とか光量確保に動きだそうとします。
具体的には光合成をするために葉緑体のある葉を増やそうとします。
葉緑体ではクロロフィルという緑色の色素(=葉緑素)が増えるため葉が緑色になります。
そう、つまり“黄色味の強い斑が薄くなって全体的に緑っぽくなる”現象が起こるわけです。
斑を無くして緑色の葉を増やすことで、光合成によって生きていくのに必要な養分を得ることができます。
詳しくは>>ポトスの葉模様・斑が薄い!消える!葉色が濃くなる原因と対処法
葉色を明るくするために必要な光量を確保する
ポトスエメラルドの葉色を黄色味の強い模様に戻すには、必要な光量を確保する必要があります。
具体的には、「温度+日照の強さ・長さ」が重要です。
この方法は、テルノアマゾン、マーブルクイーンなどでも使えるためぜひ試してみてください。
詳しくは>>明るい葉を出すコツをご覧ください。