ポトスの葉が茶色く枯れてしまいました。原因はなんでしょうか?
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 葉が茶色く枯れる原因
- 対処方法
- 予防対策
本記事の信頼性
- ポトス50種以上の栽培歴・コレクター
- グリーンアドバイザー
(公益社団法人日本家庭園芸普及協会) - フラワーショップ経営
本記事を書いている私はポトス50種類以上の栽培歴を持つポトスマニアです。
今回は、“ポトスの葉が茶色く枯れる8つの原因と対処法”についてご紹介します。
今すぐ葉は取り除く!茶色くなった葉は元に戻らない
まず茶色くなっている葉は今すぐハサミで茎の付け根部分から取り除きましょう。
そして一度変色した葉は元に戻りません。
茶色い状態は黄色い状態よりも悪化していることを表します。
ポトスの葉が茶色く枯れる8つの原因理由と対処法・予防対策
- 生理障害(せいりしょうがい)
- 代謝が悪い(代謝不良)
- 根傷み(ねいたみ)
- 肥料切れの放置
- 炭疽病(たんそびょう)
- 葉焼け(はやけ)
- エアコン等の風に直接長時間当たり続けた
- 害虫による食害跡の時間経過
生理障害(せいりしょうがい)
環境による影響で起こる障害を“生理障害(せいりしょうがい)”と言います。代表例として夏の暑さによってキュウリが曲がってしまうなど。
ポトスの葉が茶色くなるもの生理障害のケースがあります。
まず、生理障害の具体例の前に生理現象(せいりげんしょう)から説明します。
生理現象(せいりげんしょう)とは呼吸とか代謝など、生きるために体内で起こる働きです。
ポトスが葉を落とす=髪の毛が抜ける
私たち人間は髪を洗いますが、必ず髪の毛が抜けます。
だいたい1日1000本ほど抜けると言われています。
しかし、これは病気ではありません。
ヘアサイクル(毛周期)といって発毛と脱毛を繰り返す自然な現象です。
同様にポトスにも生理現象は起こります。
“障害”とは呼びますが、生理現象は病気ではなく、“植物が生きていく上で当たり前に起こること”として捉えて下さい。
生理障害の具体例は以下です。
- 環境変化
- 気温変化
- 老化・寿命
環境変化
お店から買ってきてまだ数日しか経ってないのに、葉の一部、全部が黄色から茶色く変色してくることがあります。
これは急激に環境が変わったことでストレスが加わった証拠です。
葉先や葉の淵などから枯れ込みますが、弱いのは“斑(ふ)入り部分”です。
斑(ふ)の部分には葉緑体がないので光合成ができません。
ですので、そもそも弱い部分であることを知っておいてください。
急激な環境変化など外界からのストレスが加わると、茶色いシミが出来るなど斑の部分に症状が出やすくなります。
また枯れ込みが進み、葉の全部が茶色く枯れることもあります。
なぜポトスが生理現象によって葉を落とそうとするのかというと、
理由は「体力温存」です。
葉を維持するためには光合成など“代謝”を行わなければなりませんが、急激な環境変化によりストレスを受けている状態は“弱っている状態”と言っても良いです。
そこで、ポトスは省エネで生き延びるために、とりあえず不要な葉を落とそうとします。
気温変化
秋にから冬にかけて気温が低下してくる時期、日中と夜間の室温に差があるとき等、葉の一部や全部が茶色く枯れ込むことがあります。
ポトスの故郷は南太平洋にあるフランス領ポリネシアのモーレア島で、熱帯雨林に自生する植物です。
耐寒性は5℃以上ありますが、高温多湿を好み生育適温は20℃以上です。
気温変化は前項の環境変化の1つのため、ポトスにとってはストレスなんです。
気温が低下する時期などに葉の一部や全部が茶色く枯れ込んでくるのは、ポトスが“季節の移り変わりを察知した証拠”であり生理現象です。
この場合は特に問題ありませんが、次のような育て方をすると株全体が痛んでしまいます。
急激な寒さ・低温に当てた
初めてポトスを育てた方などにあるケースなのですが、
寒い時期に毎日水やりをし、朝屋外に出して夜部屋に取り込むなどルーティーンにすると、数日で葉が枯れ込みます。
これは完全に根腐れになり、枯死します。
ポトスは熱帯植物なので、寒さには弱いことを忘れず気を付けましょう。
対処法
このケースではかなり株はダメージを受けているはずです。
すぐに室内に取り込んでください。
株の状態によってはすでに根腐れ状態で回復不能かもしれません。
その場合は処分となります。
予防対策
5月~10月までは屋外で栽培しても良いのですが、基本的に年間を通して室内栽培をおすすめします。
ポトスは熱帯植物にもかかわらず耐寒性があり、5℃くらいまででも耐えます。
ただ、最適な温度は20℃以上ですので、なるべく低温、寒風に当てないことが大切です。
老化・寿命
生理現象として“葉の老化・寿命”があります。
役目を終えた葉ですね。
そのため、老化・寿命によって茶色く枯れる葉は株の下の方や中心にある古い葉です。
ツルの先端からでる新しい葉ではあり得ません。
葉の老化・寿命の症状として必ず、まず黄色く変色してから茶色く枯れます。
茶色から黄色に変色することはないです。
黄色→茶色の順番です。
ポトスの品種によっては白っぽく色が薄くなってから黄色→茶色くなることもあります。
老化・寿命が原因で葉が茶色くなるのは植物の性質上、仕方ないことなので、“そういうもの”として受け入れることです。
代謝が悪い(代謝不良)
植物も人間と同じように摂取した栄養をエネルギーに変えて不要物を排出する、いわゆる“代謝(たいしゃ)”を行っています。
具体的には光合成と呼吸によって行われていますが、代謝が悪いとサインとして葉に表れます。
例えば、ポトスは蒸散(じょうさん)といって、体内にある水分を水蒸気として気孔から放出していますが、
湿度の高い時期、場所や空気の流れが悪かったりすると、うまく蒸散しきれず葉が枯れ込むことがあります。
夜間の水やりや寒い時期の葉水(葉に霧吹きをする)なども気を付けたいです。
対処法
代謝不良に関してはそれほど心配する必要はありません。
代謝がうまく行っていないことで多少は根が傷んでいますが、根腐れ症状のように完全に枯死しているわけではないため、様子を見ます。
ただ、代謝を良好にするには日当たり、水、肥料の管理にプラスして、“風通し”に気を配りましょう。
予防対策
室内栽培であれば、サーキュレーターで空気を回すことをおすすめします。
蒸散や葉の密集によって湿った状態を一気に乾かし、蒸れ防止してくれます。
正直、数十分窓を開ける程度では換気はできますが、土を乾かすほどのパワーはありません。
ポトスは観葉植物の中でもコルジリネ等と同じく蒸散が活発です。
観葉植物栽培においてまだまだサーキュレーターの使用は一般的ではありませんが、
生産者やたくさんの植物を育てているマニアは必ず使用しています。
根傷み(ねいたみ)
根傷み(ねいたみ)とは何らかの影響によって根が傷むこと。
根が傷むことで葉の一部や全体が茶色く変色することがあります。
根が傷む主な原因は以下です。
- 根詰まり
- 水のやり過ぎ(根腐れ)
- 水やり不足(過乾燥)
- 極端な乾燥と加湿を繰り返した
- 肥料の与え過ぎ(肥料過多)
- 植え替え後のダメージ
- 適切な土ではない
根詰まり(ねづまり)
お店で購入後、1回も植え替えず数年経過すると、鉢の中で根がぎゅうぎゅうになり、根が詰まった状態(根詰まり)を起こします。
根同士が絡み合い、ガチガチに固まってしまいます。
根詰まりを起こすと正常に水分や栄養分を吸収することができません。
鉢の中で根が窒息状態になっているため、傷みます。
根が傷むと葉や茎に症状が表れます。茶色くなるものサインの1つです。
対処法
すぐに植え替えます。基本的に植え替え時期は5月~10月で冬は行いません。
ですが、室温が15℃以上を保てるのであれば冬に植え替えてもOKです。
ただし、冬の植え替え作業は必ず室内(玄関内でも可)で行って下さい。
予防対策
お花屋さんや園芸店、ホームセンター、ネット等、購入後、2年以上経過していて、
水を与えても十分に水を吸収しない、土が地割れのようにカチカチになっている様子が見られたら
植え替えます。
水のやり過ぎ(根腐れ)
初心者あるある!は “水のやり過ぎ”問題です。
葉が黄色、茶色くなる
↓
株全体に元気がなくなる、葉がしおれる
↓
また水やりする
↓
土が乾かず、さらに悪化する
“○日に1回”など機械的に水やりをすると、土が乾かないうちに次の水やりをしていることになり、結果的に根が腐ってしまうことがあります。
これを専門用語で根腐れ(ねぐされ)と言います。
根がダメージを受けると葉が黄色くなり、やがて茶色くなって枯れ込んできます。全体的に葉はしんなりとしており、最終的には株全体が枯死します。
対処法
対処法として茶色くなった葉はハサミで取り除きます。
根腐れ状態によりますが、水やりを止め、土を乾かします。ただ、すでに根が弱っているため吸水してくれない可能性が高いです。
1週間経過しても土が乾かないようなら、新しい土に植え替えて、すぐには水やりせず回復を待ちましょう。
それでも回復しない場合は株が枯死しているため、残念ですが処分して下さい。
予防対策
根腐れしないためには、日ごろから水が足りているときと、不足した状態をよく観察して写メなどで記録しておくことです。
初めてポトスを育てている方にとっては、とても難しく感じると思います。
しかし、毎日ポトスを見ていれば、水が欲しそうなタイミングが自然と分かるようになります。
ぜひ毎日ポトスを観察し水を与え過ぎないようにしましょう。
水やり不足(過乾燥)
おそらくこの記事を読んでいる人には当てはまらないケースです。
基本的に初心者の方は、水を与え過ぎてしまうことはあっても、忘れてしまうまでカラッカラに乾燥させる人はいないからです。
ポトスを育てていればわかりますが、水不足になると葉がだんだんしんなりと下を向いてきます。
過乾燥になると全く園芸に興味がない人でも枯れているように見えるはずです。
水のやり過ぎのところでもお話しましたが、根がダメージを受けると葉が黄色くなったり茶色く枯れ込むなどサインが表れます。
対処法
枯れ葉をハサミで取り除き、すぐに水やりをします。
鉢底からたっぷりと出るまで与えて下さい。
屋外、ベランダ、洗面所など鉢底から水が出ても大丈夫な場所で作業しましょう。
予防対策
ポトスは元々熱帯雨林のジメジメした場所に自生しています。
そのため、自然界では過乾燥はあり得ません。
ポトスを毎日観察し、土がカラカラに乾燥する前に水を与えるようにしましょう。
極端な乾燥と加湿を繰り返した
観葉植物の本などでは「水やりは土の表面が乾いてからたっぷりと与えて下さい」と書かれています。
確かに間違ってはいないのですが、根腐れが怖くて土が完全に乾き、ポトスの葉がぐったりしてから次の水やりをする人がいます。
しかし、極端な乾燥と加湿を繰り返すと根はダメージを受けます。
私たち人間でも、超空腹の状態から急に飲食すると、胃腸がびっくりしてお腹が痛んだり壊してしまうことがありますよね。
ポトスも急激な変化は好みません。
対処法
枯れ葉を取り除き、なるべく緩急のない水やりを心掛けましょう。
確かに水やりをした後、土がちゃんと乾いているか判断をするのは難しいのですが、毎日観察していれば、株の水が足りているときから不足するまでの違いが分かるようになります。
予防対策
“根腐れ”が怖くて土がカラカラに乾いてからたっぷり水を与える習慣を止めましょう。
繰り返しますが、極端な乾湿を繰り返すと根は傷みます。
根にとってはストレスなんです。
一にも二にもポトスを“観察”することが予防対策になります。
肥料の与え過ぎ(肥料過多)
“腹八分目”という言葉があるように、ポトス栽培においても肥料をたくさん与えれば良いというものではありません。
例えば、鉢の大きさに対して規定量を超えて目分量で与えたり、施肥の頻度が多い、土に刺すタイプなら常に切らさず刺しっぱなしなど。
必要としている栄養分を超えると「肥料焼け」といって根にダメージを受け、葉に症状が表れます。
人間で言えば、飲み過ぎ食べ過ぎにより胸やけをしたり、胃腸を壊したりなどするのと同じです。
ポトスに限らず植物の成長はすべてにおいて根から始まります。
水分や栄養分も根から得ます。葉水(シリンジ)や肥料の葉面散布など、葉から吸収することもできますが、成長の根本は根からの吸収です。
対処法
まずは固形肥料であればすぐに取り除きます。液体肥料であれば与えるのを止めます。
土に刺すタイプ(アンプルといいます)であれば抜きます。
全ての肥料を止めて育てます。
鉢内の土質が肥料過多(ひりょうかた)になっているため、新しい土に植え替えるのが理想です。
予防対策
予防にあたり最も大切なことは肥料をいい加減に与えないことです。
必ず、肥料のパッケージに記載されている用量を与えましょう。
植え替え後のダメージ
植え替え作業は人間でいう“手術”にあたるため、根をいじると直後は体力が落ちます。
その後、順調に回復すれば問題ないのですが、
- 植え替え時期が悪かった(真夏・真冬)
- 植え替え時に根を崩し過ぎた
- 植え替えた土の種類が合わなかった
- 植え替え後の水やりが多かった等
根がダメージを受けると、葉に不調のサインが表れます(下写真)
対処法
新芽が出ていたり、他の葉が緑色で元気であれば茶色くなった葉を取り除くだけで問題ありません。
ただし、次々と葉が枯れてきている場合や株全体がぐったりしているような場合は、確実に根が傷んでいるので
まずは水やりは停止します。その上で原因が何なのか特定する必要があります。
それにより、植え替え直した方が良いのか処分しなければならないのか判断します。
予防対策
基本的にポトスの植え替えは5月~10月の気温が高い成長期に行うのが理想です。
また、教科書通りに植え替え直後に水を与えないことです。
ほとんどの観葉植物専門書では、植え替え後に水やりをして作業を終わらせるように記載されていますが、
必ずしもそうとは限りません。
私の場合、根をいじり過ぎた際は、植え替え後1日、2日おいてから水やりをすることもあります。
同じポトスの鉢植えでも、個体によって活きの良い悪いがあるので、都度調整するという考え方も大切です。
適切な土ではない
古い土、悪い土のほか、場合によっては合わない土を使用することで、根が傷むことがあります。
例えば、長年植え替えていなかったり、粗悪な培養土で植え替えをする、ヤシの実チップを使用するなどです。
ただ、多くの人は古い土や粗悪な土は使いません。
植え替えを一切せずに土が古くなったケースくらいです。
見落としやすいのはベラボンなどヤシの実チップ等の植え込み材の使用です。
ヤシの実チップは清潔で生育に優れているのですが、場合によっては逆効果になることがあります。
うまく生育するケースとしないケースがある。
対処法
土が悪い場合は新しい土、適切な土をに植え替える一択です。
ポトスは観葉植物用の土を使うのが無難ですが、数ある中でも最もおすすめしたいのが、私も使用している>>プロトリーフさんの室内向け観葉・多肉の土です。
予防対策
ポトス栽培初心者の方は、必ず新しい観葉植物専用土を購入して下さい。
古い土を再利用する方法もあるのですが、初心者にはおすすめしません。
肥料切れの放置
スペースが限られているプランターでは意識的に与えないと肥料不足になり、まず葉が黄色くなってきます。
初心者の場合、水やりはやっても肥料を与えることを意外としていません。
購入したきり一度も肥料を与えてない方も多いのではないでしょうか。
肥料が切れ、葉が黄色くなったあと放置していると茶色く枯れてきます。
対処法
“観葉植物用”の肥料を与えます。
なぜ観葉植物用が良いのかというと、葉の成長を促すチッ素成分(N)の配合割合が多いからです。
また肥料には固形と液体タイプがありますが、液体肥料を選びましょう。
液体肥料は速効性があるからです。
予防対策
肥料切れの場合、葉はいきなり茶色くなりません。
まず、色があせて黄色くなり、そして茶色くなって枯れます。
ですので、定期的に肥料を与えることは大切ですが、日頃から葉が茶色くなる前に気付くことが大切です。
炭疽病(たんそびょう)
炭疽病にかかると葉が茶色くなり、やがて穴があきます。
炭疽病の原因は“カビ”(=糸状菌)です。
伝染性があるため、放置していると次々と他の葉に同じ症状が現れます。
対処法
まず、症状が出ている葉は取り除きます。
原則、炭疽病にかかったら廃棄処分するのですが、ちょっともったいない気がしますよね。
そこで、一旦様子を見るために他に育てている植物のそばから場所を移し、殺菌剤「GFベンレート水和剤」を散布します。
カビは伝染してしまうため、健康な植物までどんどんダメになってしまうので離す必要があります。
予防対策
屋外栽培では雨に当てないこと。
室内栽培では蒸れを引き起こす状態を作らないことです。
炭疽病は糸状菌といって“カビ”が原因です。
ご存じのようにカビはジメジメした蒸れた湿った場所を好みます。
葉が茂り過ぎていたら間引いたり、サーキュレーターを使用するなどして予防します。
ただ、すでに炭疽病にかかっているポトスを購入してしまうことがあります。
この場合は、殺菌剤の「GFベンレート水和剤」を散布するか、ひどい症状なら処分するしかないです。
葉焼け
真夏の屋外など、強い日差しがあたると葉が日焼けしてしまい、葉が茶色く枯れます。
葉焼けによる症状は特徴的なのですぐにわかります。
こちらは真夏の炎天下に置いていたライムポトスの翌日の状態。薄茶色を通り越して黒くなっています。
対処法
茶色く枯れた葉は元に戻りません。
現在、7月後半~9月で屋外の直射日光下に置いている場合は、すぐに場所を変えましょう。
予防対策
ポトスの葉焼けは気を付けていれば100%予防することができます。
まず、ポトスを屋外で栽培しないことです。
特に真夏はどうしても日差しが強いため、一日中日が当たらない北側でもない限り、葉焼けする危険性があります。
年間を通して室内のレースのカーテン越しが理想的な生育環境です。
エアコン等の風に直接長時間当たり続けた
エアコンやサーキュレーターなど人工的な風に葉が直接、長時間当たり続けると、乾燥してしまい、いっきに茶色くなることがあります。
葉の水分が失われ、干からびてしまったイメージです。
被害が出るのは古い肉厚な葉よりも、若くて柔らかい新葉やポトスでもセブブルー(下写真)のようなピナツムと呼ばれる葉の厚みが薄い種にみられます。
対処法
初心者の方は、ポトスを自分の置きたい場所に置いていると思います。
しかし、直接エアコンが当たってしまう場所ならば、置き場所を変えて下さい。
置きたい場所に置くのではなく、ポトスが好む場所に置くのが基本です。
ポトスが好む場所とは“半日陰”!
日の当たる部屋のレースのカーテン越しと言われますが、目安としてだいたい窓から1mくらい離れた場所です。
予防対策
予防は簡単で、エアコンやサーキュレーターの風によって、間接的でも長時間葉がゆらゆらと揺れているような状態は避けましょう。
サーキュレーターは天井に向けて当てていても、風は跳ね返ってポトスに当たります。
もちろん、ポトスにとって“風のゆらぎ”は必要であり、蒸散を円滑にする効果があります。
しかし、室温との関係が重要で温かい時期は少々、風が当たっていても良いのですが、例えば冬期、室温は低いのにサーキュレーターは1日中回っていたりすると、ポトスも冷えてしまいます。
するとその影響が顕著に葉に表れます。
害虫による食害跡の時間経過
葉を食べる系のヨトウムシやナメクジなどの被害に遭い、時間が経過した葉は茶色くなることがあります。
ただ、基本的に屋外栽培しない限り、ヨトウムシなど葉を食べる毛虫系の害虫被害に遭うことはほぼないです。
あるとしたら、たまたま購入したポトスの鉢にいたとか、春~秋までは屋外で栽培していた場合だと思います。
ポトスの葉は硬いため、おそらく虫にとってもあまり美味しくないんだと思います。
対処法
まず、害虫がいる場合は捕殺します。
虫だけ掴むのは気持ち悪い方は葉ごと切り落とす、鉢ごと振り落とすなどします。
屋外栽培をしている場合は、地面から高いところなど、虫が来れない場所に鉢を移動しましょう。
オルトランなどの殺虫剤をまくなどします。
ただ、かなり臭いが強いため室内で育てている場合は、使用をおすすめしません。
葉裏や土の中に潜んでいることもあるため、場合によっては土を変えることも考えます。
予防対策
ポトスに被害を及ぼす害虫は何種類かいます。
ですが、葉を食べる系の害虫に関しては、365日室内栽培をし日頃から観察していれば100%避けることが可能です。
ちなみに私は何十年もポトスを育てていますが、室内栽培において今まで一度も葉を食べる系の害虫被害に遭ったことはありません。
また春~秋にかけての屋外栽培でも、地面から高いテーブルなどに置いておけば予防することができます。
まとめ
ポトス栽培初心者の方は、葉が茶色くなるととても心配になると思います。
しかし、それは必ずしも育て方が悪いからではなく、生理障害のように元気な株でも起こりうる原因もあります。
ご自身の育てているポトスが今回ご紹介したどの状況に合致するのか参考にしてもらい、対処、対策をしてみて下さい。