ポトスの葉に黒い斑点?シミのような傷が出てきました。何が原因でしょうか?
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 黒い斑点・シミ・黒く傷になるワケ
- ライムポトスでよく見られる
- きれいな葉に復活させる方法
本記事の信頼性
- ポトス50種以上の栽培歴・コレクター
- グリーンアドバイザー
(公益社団法人日本家庭園芸普及協会) - フラワーショップ経営
本記事を書いている私はポトス50種類以上の栽培歴を持つポトスマニアです。
今回は、“ポトスの葉に黒い斑点・シミ!黒く傷になる理由”についてご紹介します。
黒い斑点・シミ・黒く傷になるワケ
- 低温下での根傷み
- 葉焼け
- 斑点病(はんてんびょう)の可能性
低温下での根傷み
ポトスの葉に黒い斑点のような傷、シミが出るのは、一時的でも根が傷んでしまったためです。
特に低温下での急激な吸水、場所移動などです。
以下は実際に低温下で根が傷んでしまったポトス・テルノカグヤ。
どういう状況でこうなったか説明します。
冬、20~25℃くらいの室内で栽培。
水やりのために洗面所に鉢ごと持っていき、鉢底から出るまでたっぷり与えた。
↓
数時間、お風呂場(寒い場所)に放置した。
↓
その後、温かい元の場所に戻した。
一見、問題ないように見えますが、低温下での急激な水やりと一時的でも移動により温度環境が変わったことで、根が冷え傷みました。
結果、根が傷んでしまったことでたった一日で、翌日に葉に黒い斑点のような傷が表れました。
葉焼け
以下のような黒い斑点、シミの場合は葉焼けが原因です。
詳しくは>>ポトスの葉焼け対処と復活法!ライムポトスは要注意
斑点病(はんてんびょう)の可能性
斑点病といってもいくつかありますが、ポトスを含む観葉植物が被害に遭う代表的なものを2つあげます。
- 褐斑細菌病(かっぱんさいきんびょう)
- 炭疽病(たんそびょう)
褐斑細菌病(かっぱんさいきんびょう)
葉に茶色や黒い斑点が広がって葉を枯らします。
原因は糸状菌(カビ)です。観葉植物ではビカクシダ(コウモリラン)でよく見られる病気。
炭疽病(たんそびょう)
黒い斑点だけなら炭疽病ではありません。
炭疽病の斑点は黒というよりも茶褐色で、じかんが経過すると穴が開きます。
>>ポトスの葉に茶色い斑点シミ・穴があく原因【炭疽病その他】
ライムポトス系の葉でよく見られる
この葉の黒い斑点やシミは、ライムポトスやライムポトスを親にした品種でよく見られます。
なぜかというと、ゴールデンポトスと比較すると性質的に弱いこと、また色素が薄く葉にガチャガチャした斑が入っていない為、目立つからです。
もちろん、通常のゴールデンポトスでも表れます。
特に先端の若葉や新葉はまだ葉が柔らかいため目立ちやすいです。
ライムポトスに直接霧吹きをすることで黒い斑点やシミで出るのか実験をしました。
詳しくは>>冬の低温下!霧吹きにより葉に黒い斑点、シミは出るのか?
きれいな葉に復活させるには
大前提として、いったん黒い斑点・シミなど黒く傷になってしまった葉は元に戻りません!
ですので、株は寂しくなりますが全て取り除くしかないです。
ただ、根は生きているため温度20℃以上の環境であれば、新しい葉はどんどん出てきます。
再生させるためにも、傷付いた葉は思い切って切りましょう。