栽培しているうちに、大理石のような白い模様が消えてきた!
なんだかほとんど緑の葉っぱばかりになった!
など、思っていた美しさが消えてしまったマーブルクイーンを育てていませんか?
ここでは“マーブルクイーンの葉が緑色になる原因”についてご紹介します。
原因は日照不足
マーブルクイーンの白い模様である斑(ふ)が消え、葉が全体的に緑色になってしまう原因は日照不足です。
一般的にポトスの置き場所は“レースのカーテン越しなど半日陰が最適”といわれています。
マーブルクイーンは葉焼けしやすいので「特に半日陰で育てましょう!」など。
そのため、多くの方は“半日陰=あまり光が当たらないところ”と考えているのではないでしょうか?
しかし、実際にマーブルクイーンが好む“半日陰”は皆さんが想像している以上に日が当たる場所です。
以下は私がマーブルクイーンを栽培している場所ですが、南向きのレースのカーテン越しで、日中~夕方にかけてかなり太陽光が入ります。
そして、光が当たる右側の葉色と当たらない左側を比較すると、違いがわかります。
光が当たる右側の葉色→白い斑が多い
光が当たらない左側の葉色→緑色っぽい
このくらい太陽光が当たる場所でも光が当たらないと緑色が出てきます。
皆さんのマーブルクイーンの置き場所はもっと日陰ではないでしょうか。
マーブルクイーンにはあまり光を当てるな!と言われていますが、実は違います。
白斑が消えて緑色が増えるメカニズム
なぜ白い斑が消え、だんだん緑色の部分が増えてしまうのでしょうか?
それは、まずマーブルクイーンの特徴を知る必要があります。
大理石のようなきれいな模様の白い部分は斑(ふ)といいます。
斑(ふ)には、光合成をする場所である葉緑体がありません。
光合成の役割は成長に必要な養分とエネルギーを作ることです。
つまり、白い部分が多ければ多いほど、緑色の部分が少なくなるため、光合成によって得られる養分とエネルギーが少なくなります。
光合成によって得られる養分が減ると、どうなるか?
まず綺麗な模様の葉を維持できなくなり、最終的には生命維持できなくなります。
そのため植物は、より多くの光を取り入れるために葉緑体を増やそうと、緑色であるクロロフィル色素を増やします。
だから緑色の見える部分が多くなるんです。
白斑が多いほど多くの光が必要
意外かもしれませんが、白い斑が多い葉ほど多くの光が必要です。
なぜかというと、緑色の部分が少ないので、多くの光が当たらないと綺麗な葉を維持できないからです。
そして、維持できるだけの光量が減ると、光を取り入れるために自ら葉緑体を増やそうとします。
なので、緑色の面積が増えていきます。
光は必要だが直射日光には弱い
白い斑が入るきれいな状態を維持するためには光が必要なのですが、直射日光のような強い光を与えると傷みます。
栽培環境の光の当たり加減によって、白い状態をキープできるか緑が増えるかが決まります。
基本的な置き場所は半日陰ですが、もし白い斑が多かったマーブルクイーンが段々緑色になってきているのなら、光量が足りないと思ってください。
対処法
- 置き場所を今より明るい場所へ移動
- 植物育成ライトの利用
- 緑葉は取り除く
今すぐにでもできる対処法は、置き場所を今までよりも明るい場所に移動しましょう。
そして、どうしても適切な場所が無い場合は植物育成ライトの利用も考えます。
また緑色が多い葉はすべて取り除いて下さい。
放っておくと全体的に緑葉を多く出す株に変わってしまうからです。
尚、一度緑が多くなったマーブルクイーンを白斑が多い葉に戻す方法については実験中です。
マーブルクイーンが難しいと言われる理由は>>マーブルクイーン 難しい!ポトス初心者が上手に育てるコツで詳しく解説!