初心者にとって、水やりのタイミングほど分からないことはありません。
お店で聞いても「土が乾いたらたっぷりとあげてください」と笑顔で返されますが、
土の乾き具合や水の分量はどのくらい?与える間隔は?など
次々と疑問がわいてきます。
じゃぁどうすればいいのか?
答えはカンタン!実際に水やりをすべき状態のポトスを見ればわかります。
ここでは、私が水やりする直前の写真を使い、
“ポトスの水やりのタイミング”についてご紹介します。
結論 葉がやや下向きになってきたとき
私がどうやって水やりのタイミングを判断しているのかというと、微妙な葉っぱの下がり具合を見ています。
以下写真は十分に水が足りていて元気な状態。
葉がシャキッと上を向いていますよね。
それが水不足になってくると、こんな風に葉がややしんなり下向きになってきます。
ココが水やりのタイミングです。
これ以上乾燥させると、葉がぐったりしてきます。
しかし、ここまで乾燥させてしまうと根が傷んでしまい、葉が黄色、茶色くなって枯れるなど障害が出ます。
水やりタイミングの習得方法
適切な水やりのタイミングを習得する方法は、写真を撮って観察することです。
まず、水が足りていて元気なときの写真を撮って下さい。
そして2日1回程度でも良いので継続して写真を撮っていきます。
そうすると、1週間~2週間経過する間に必ず葉がだんだん下向きになってきます。
向きだけではなく、みずみずしさが消え、しんなりしてきます(下写真)
そのタイミングで水やりをしましょう。
レタスを想像して下さい。買ったときはシャキッとしていても、冷蔵庫に入れて何日も経つと鮮度が落ちますよね。
ポトスも野菜や果物と同じように“見た目の鮮度”が落ちてきます。
写真を撮って観察することで、自然と水やりのタイミングを習得することができるようになります。
“土が乾いてからたっぷりやる”は間違い
どの観葉植物専門書やネット記事、YouTubeなどを見ても、正しい水やり方法は“土が乾いてからたっぷりやる”と言われていますよね。
しかし、それは間違いです。
確かにさらっと説明するには一番手っ取り早い表現なのですが、正確には間違っています。
というのは、鉢の表面の土が乾いていても、鉢の中心や下の方の土が乾いているとは限らないからです。
鉢の表面は空気に触れているため乾きやすいのですが、鉢の中心や下の方は乾くのに時間がかかります。
しかし、多くの初心者は知らないため、教科書通り土が乾いてからたっぷりやってしまいます。
するとどうなるか?
鉢の中心や下の方の土はずっと湿ったままになります。
根は土が乾燥することで水分を求めて伸びようとします。
しかし、常に水分がある状態だと根を伸ばす必要がありません。
そして、必要な量を超えると“溺れて窒息した状態”と同様になり、根が傷み腐ります(根腐れ)。
ですので3日1回など○日に1回という機械的な水のやり方はダメです。
でも、初心者には難しい!という方のために
鉢の中心や下の方が乾いているか判断できる便利グッズを紹介します。
水やりタイミングチェッカー サスティー
水やりチェッカー“sustee”サスティーは、土に挿すことで鉢の中心や下の水分の過不足が分かります。
サスティーのしくみ
- 青色・・・水が足りている
- 白色・・・水が不足
サスティは電池なしでpF値(土中の乾湿具合)を測定できます。ポトスを始めとした観葉植物だけでなく、多肉植物や蘭など全ての植物に使えます。
また中芯は土の中にいるバクテリアで分解されます。
耐用年数は土の種類によって変わります。
土の種類 | 交換時期の目安 |
有機培養土 | 約6~9ヶ月 |
無機培養土 | 約9ヶ月~1年 |
ハイドロカルチャー | 約1年~2年 |
水苔、バーク | 約1年~2年 |
ピートモス | 約1年 |
サスティのサイズ
- Sサイズ・・・2,2.5 3号鉢 直径6~9㎝
- Mサイズ・・・3.5, 4, 5,6号鉢 直径9-18㎝
- Lサイズ・・・6~12号 直径18~36㎝
ご自分の育てているポトスの大きさに合ったものを探してみてください。