ポトスの挿し木をするとき、茎を切る場所はどこですか?
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 親株からの挿し穂の取り方
- 茎を切る場所
- 発根する場所
本記事の信頼性
- ポトス50種以上の栽培歴・コレクター
- グリーンアドバイザー
(公益社団法人日本家庭園芸普及協会) - フラワーショップ経営
本記事を書いている私はポトス50種類以上の栽培歴を持つポトスマニアです。
今回は、“ポトスの挿し木 切る場所”についてご紹介します。
親株から茎を切り取る
まず、挿し木をするための茎(挿し穂)を親株から切り取ります。
何本挿し木をするのかによって、切り取る茎の長さが異なります。
もし、最初からたくさん挿し木をする予定であれば、こんなかんじの元気に伸びている長い茎を切りましょう。
反対に、1本2本など少量であれば挿し木する分だけの茎を切り取ります。
茎を切る場所
- 間違った場所
- 正しい場所
間違った場所
茎を切る正しい場所は、節(ふし)のすぐ上です。
ところが以下写真のように、節と節の間で切ってしまうと青い⇔印のような無駄な部分が残ってしまいます。
無駄な部分は腐ってしまうことがあり、挿し木失敗の原因になります。
正しい場所
茎を切る場所は節(ふし)のすぐ上です。
植物学的には節(せつ)と読むのですが、意味合いは同じです。
できるだけ節に近い部分で切りましょう。
部分別!茎を切る場所
基本的な茎を切る場所は“節のすぐ上”ですが、親株から切り取った茎に先端が有るか無いかで迷う人も多いと思います。
そのため、先端のある茎からカットする場合と茎の途中からカットする場合も解説します。
- 先端のある茎からカットするとき
- 茎の途中からカットするとき
先端のある茎からカットするとき
基本的に先端から2~3節を残し、4番目の節の上で切ります。
たくさん挿し木をするための茎(挿し穂)を量産したいのであれば、最低でも1節はつけましょう。
茎の途中からカットするとき
つねに先端のある茎ばかりあるとは限りません。
その場合、先端がない部分を“先端”と考えて、同じ様に2~3節あるいは1~2節残し、3節目で切るといいです。
発根する場所
ポトスの根が出る場所は以下写真の青丸印で囲んだ通り、節です。
このように節から根が出るため、挿し木をする場合は節(ふし)のすぐ上で切る必要があります。
気根や気根の元が出ている茎は発根しやすい
ポトスを挿し木する場合、予め気根や気根の元が少しでも出ていることが大切です。
長い気根が出ているケース
長い気根が出ている茎は少ないですが、新しい根が出やすいため失敗しにくいです。
気根の元が出ているケース
多くは以下写真のような状態の茎を、親株から切り取って挿し木をします。
長い気根が出ている茎は少ないため、3~5㎜でも黒っぽい気根の元があれば大丈夫です。
一方、ほとんど気根の元がない、あるいは元気がない茎は根が出にくいです。
このような場合は、失敗しやすいです。
まとめ
ポトスの挿し木で茎を切る場所は以下の点に注意しましょう。
- 茎を切る正しい場所は、節(ふし)のすぐ上
- 最低でも1節は残す
- 気根が無い茎は選ばない