ポトスの植え替えに失敗していまいました。復活しますか?
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 植え替えに失敗した原因
- 失敗した後の対処法
- 植物活力剤の活用
本記事の信頼性
- ポトス50種以上の栽培歴・コレクター
- グリーンアドバイザー
(公益社団法人日本家庭園芸普及協会) - フラワーショップ経営
本記事を書いている私はポトス50種類以上の栽培歴を持つポトスマニアです。
今回は、“植え替えに失敗して、復活させるまでのコツ”をオリジナル写真を使って解説しています。
植え替えに失敗した原因
ポトスの植え替えに失敗した原因は、根を傷めたから。
寒い時期に植え替えをしようが、暑い時期にしようが、根本的な原因は根が傷んでしまったからです。
株分けなど根を切ったり、いじればいじったほど体力が消耗します。
根の役割は水や栄養分を土から吸収したり、株全体を支えること。
植物の成長に欠かせません。
植え替え後に水や肥料を休まずあげてしまうと、処理できません。
ポトスが植え替え後に、シャキッとしてないのは弱っているサインです。
植え替えに失敗した後の対処法
- 日陰/室内において様子を見る
- 水はいっさい与えない
- 土ごと再植え替えする
日陰/室内において様子を見る
まず、慌てないこと。日陰や室内の半日陰に移動させましょう。
枯れる葉は取り除いていきます。
植え替え後にぐったり葉が下を向いていると、ショックを受けると思います。
しかし、原因は分かっているため後は対処法に従うだけ。
日当たりに置いていると、太陽光の照射や光合成の促進、蒸散など、ポトスにとってダメージややらなければならない仕事が増えます。
私たち人間が大術後翌日に、出勤させられることを想像してみてください。
安静にしてあげて、観察することが重要です。
水はいっさい与えない
植え替え後、土が湿った状態で葉がぐったり下を向いているなら、写真のように完全に乾くまで水やりはしません。
植え替え直後に水やりをしたと思います。
その後、葉がぐったり下を向いていますよね。
この状態になったら、しばらく水やりをしてはいけません!
根の吸水能力が弱っているため、無視して与え続けると根が腐ります(根腐れ)
根腐れしてしまうと、復活の可能性は無くなり枯死します。
徐々に乾いてきたことを確認したら、完全に乾くまで待ちましょう。
もし、乾く気配が見られないなら再度、土ごと替えてしまった方が良いです。
土ごと再植え替えする
葉がぐったりしているのに、毎日水やりをしてしまっている場合は、
もう根が吸水能力の限界を超えてしまい、乾くことがありません。
私たち人間も2ℓくらいの水ならなんとか飲めますが、10ℓは無理ですよね。
お腹壊します。
このように、1週間経っても土が乾く気配がない場合は、新しいに土に再植え替えしましょう。
そして水は与えません。葉が立ち上がるなど変化が起きるまでは我慢しましょう。
葉が落ち止まり、微妙に立ち上がり始めたら水やり
微妙に葉が立ち上がり始めたら、水やりをスタートしましょう。
一度、植え替えに失敗してしまうと、葉が茶色くなり枯れ続けます。
そして、どんどん葉は減ります。
しかし、根を傷めてしまった以上仕方ありません。
上記対処法を取り、あとはポトスの回復能力に任せるしかないです。
このように葉が立ち上がるだけでなく、新葉が出始めているのも回復している証拠です。
水やりは植物活力剤をプラスする
早く元気にしたい気持ちは分かりますが、いきなり液体肥料を与えてしまうと再度根が傷んでしまうことがあります。
肥料ではなく“植物活力剤”を与え徐々に体力をつけていきます。
植物活力剤の成分は主にミネラルを中心とした微量要素。
人間で例えるならスポーツドリンクのような感覚です。
水やり時に植物活力剤をプラスして与えてください。
葉が立ち上がってきたら回復した証拠
失敗してから約1ヶ月!
とにかく水を控え、植物活力剤を与えながら根の回復力を待つと写真のように、葉が立ち上がってきます。
随分と寂しい姿になってしまいましたが、なんとか枯死せずに済みました。
植え替え前の姿になるまで時間がかかりますが、回復してくれたことに感謝ですね。
100%復活するとは限らない
残念ながら、ご紹介した方法をやっても100%復活するとは限りません。
なぜか?
それは、植え替えでどのくらい失敗したかの度合いによって、その後の状態も異なるからです。
例えば、植え替え時にほとんど根を切ってしまい、あまり根が残っていない場合は、
そのまま枯死してしまう可能性が高いです。
一方、根が大きなダメージを受けなかった為、植え替え後数日で元通りになることもあります。
ですが、今回紹介した方法は、実際に私が写真の通り失敗した株を復活させた方法なので、
諦めずにマネしてみてください。