





なぜポトスに羅紗葉が生まれるのか?
写真2の通り、植物の葉が羅紗葉(凸凹な葉)になる理由は、
①遺伝子の変化(設計図のエラー)
②植物ホルモンの欠損
③病害虫等
結論からいうと、ポトスの羅紗葉の要因は、
①の遺伝子の変化(設計図のエラー)です。(写真3、4、5)
AS2、AS1という遺伝子(設計図)に変異が起きます。
通常、細胞が葉の表面と裏面を作る際、同じスピード、方向で作られるため、葉は平らになります。
しかし、AS2/AS1遺伝子に異常が起こると、葉の表面と裏面を作るスピードや方向がズレるため、表裏のバランスが崩れます。
その結果、葉がねじれたり縮むなどの現象が起こり、羅紗葉となります。
少し難しいので、うちわに例えましょう。(写真6、7)
うちわを作るとき、骨組みに紙を張りますよね。
このとき、紙のサイズが骨組みぴったりであれば、綺麗なうちわができます。
しかし、紙のサイズが大きいと(=設計ミス)紙が余ってシワができますよね?
これが、羅紗葉の状態です。
ちなみに、冒頭で説明した通り、植物の葉が羅紗葉になる要因には②植物ホルモンの欠損があります。(写真8、9)
※植物ホルモンとは、細胞に「伸びろー!」と命令を出すスイッチのこと。
ブラシノステロイドという植物ホルモンが欠損すると、一つ一つの細胞が小さくなり、詰まることから、行き場の無くなった部分が浮き上がり凸凹(=羅紗葉)になります。
代表的な例として、オモトの羅紗葉があります。(写真10)
オモトの羅紗葉品種の特徴は小さくて、凸凹していること。
羅紗葉だけでなく、矮鶏(チャボ)と呼ばれる、サイズが小さい品種群は、植物ホルモン(ブラシノステロイド)の欠損が原因です。
植物ホルモンの欠損では、基本矮性化と羅紗はセットです。
欠損度合いによって偏りは出ます。
一方、テルノリンダ、テルノバンピー、テルノグレース等の羅紗葉は、凸凹はあれど矮性化(=小さくなる)はありません。
また、前回のpostで紹介した通り、羅紗葉だけでなく、斑入りや裏突起も全て設計図のコピーミス(自然突然変異)から起こるため、
植物ホルモンの欠損によるものではないと判断できます。
以上、ポトスの羅紗葉についてでした。