このバレンシアは、現在さまざま登録品種のポトスを作出しているテルノワールドさんの原点ともいえる品種。
三大ポトスといわれる、ゴールデンもライムもマーブルクイーンも長い歴史の中で誕生した品種ですが、誰かによって公式に登録されているものではありません。
しかし、バレンシアは違います。
ポトス初心者の方でも分かるように、“ポトス・バレンシアの育て方”についてご紹介します。
ポトス・バレンシアの特徴
ゴールデンポトスの枝変わりであるパステルシャワーのうち、黄斑の部分が多く発色の良い個体から完成した園芸品種。
日本初のポトス種苗登録品種。
尚、「フラッシュ」という品種がありますが、これはバレンシアの選抜品種。
フラッシュについて、作出者であるterunoworld伊藤輝則氏が以下の通り述べています。
何十年も前に、量産化のために生育の良いバレンシアを選抜したもので、当園がゴールデンの代わりにノーラベルで販売してきた。バレンシアよりも緑色が多く、ゴールデンとの中間位い。
terunoworld Instagram ストーリーズ2024年9月18日 フラッシュについて
作出者であるテルノワールドの伊藤輝則氏によると、当初バレンシアは、農林水産省に「フラッシュ」で種苗登録申請したそうです。
しかし、同名の植物があったため新たに「バレンシア」と命名し、変更に至ったとあります。
元のゴールデンに先祖返りする物が多い中、ひときわ黄色の部分が多く 発色が良い個体が出現しました。
これを挿し木して様子を見たところ、連続して特徴が現れたので“フラッシュ”という名前を付けて 種苗登録を申請しました。
しかし、同様の名称の物があるらしく、農水省から 名称の変更をするように補正命令が届き、“バレンシア”に命令変更しました。
引用元 >>テルノワールド伊藤輝則氏アメブロ
テルノシリーズのポトスは頭に“テルノ”〇〇(例、テルノアマゾン)と付くのですが、バレンシアは唯一、“テルノ”が付かない品種です。
ポトス・バレンシア育て方のコツ
ゴールデンポトスより黄色の発色がよく、黄斑の部分が多いです。
バレンシアに限りませんが、斑が多いということは強光には弱いです。
そのため屋外であれば日除けのできる場所、室内であればレースのカーテン越しなどの“半日陰”で栽培します。
ただ、私たちが“半日陰”だと思っている場所は、ポトスにとっては想像以上に“日陰”であることがあります。
そうすると、斑が薄くなったり消えるなど緑葉に戻る先祖返りを起こしてしまいます。
>>ポトスの葉模様・斑が薄い!消える!葉色が濃くなる原因と対処法
一方、明るく風通しの良い場所を選ぶことで黄斑がはっきり出現、維持できます。