ポトスは観葉植物なので、“観葉植物用の土”がベストです。
しかし、ネットやホームセンターで調べるとたくさんの種類が出ており、どれが良いのか分かりませんよね。
この記事では実際に私が使用して良かった土、イマイチな土など土の種類と共に、
“ポトス栽培におすすめの土の種類”についてご紹介します。
無機質の観葉植物用の土を選ぶ
ポトスは観葉植物なので、“観葉植物用の土”を選んでほしいのですが、
その中でも原材料が“無機質のみ”で構成されている用土がおすすめです。
無機質用土(むきしつようど)とはなにか?
有機質と無機質
有機質とか無機質というと難しいですが、
用土やたい肥、肥料で有機や無機といった場合、2つの違いは微生物が含まれているかいないかです。
具体的に微生物とはバクテリアなどの細菌やカビなどの糸状菌です。
- 有機質・・・微生物がいる
- 無機質・・・微生物がいない
ちなみに国語では、有機とは動植物などの生命体を指し、無機とは生命体ではないものを指します。
無機質用土(むきしつようど)
- 赤玉土
- 鹿沼土
- 軽石
- 発泡れん石(ハイドロカルチャーに使う高温処理済み粘土)
- ヤシの実チップ(商品名:ベラボンなど)
ポトス栽培で使用する場合、赤玉土、鹿沼土、軽石はそれぞれ単独ではなく混ぜて使用します。
一方、粘土を1200℃くらいの高温で処理した発泡れん石と呼ばれる材料は、水耕栽培がメインのハイドロカルチャーで使用します。
商品では「ハイドロボール」や「セラミスグラニュー」が有名です。
またヤシの実チップのベラボンも無機質用土材としてよく使われています。
なぜ無機質用土がポトス栽培に適しているのか?
無機質用土(むきしつようど)が良い理由
- 乾きやすい
- 土から虫がわきにくい
乾きやすい
赤玉土や鹿沼土、軽石などを実際に見れば分かりますが、水をやっても比較的すぐに乾きます。
ポトスの根は土の乾湿の繰り返しによって伸び、成長します。
この“乾湿の繰り返し”が重要なんです。
土中に常に水分が含まれていると根は自ら伸ばす必要がなくなり、弱々しくなります。
根は水分を求めて伸びる性質があるため、逆に乾いているときがないと本能が働きません。
短時間で乾き、またすぐに水やりできる点で無機質用土は優れています。
土から虫がわきにくい
培養土やたい肥、有機質肥料には微生物が含まれています。
水やりをして、うまく乾燥できないとカビが生えたり、コバエが発生することがあります。
カビに関しては無機質用土でも発生してしまうことがあるのですが、土の性質として本来微生物がいないため、土から虫がわく、コバエがたかることはほぼ無いです。
基本的にポトスは室内栽培がメインのため、できる限り害虫予防することが大切です。
そのためには無機質用土を使わない選択肢はありません。
自分で作る!無機質の土の配合
準備するもの
用土の種類 | 特徴 | 配合割合 |
赤玉土(小粒) | 保水性、排水性 | 6 |
鹿沼土(小粒) | 排水性・通気性・保水性 | 2 |
軽石(小粒) | 通気性・排水性 | 2 |
無機質の土を自分で配合すれば、オリジナルのポトス栽培用土を作ることができます。
上表の通り、それぞれ小粒の赤玉土、鹿沼土、軽石を用意して下さい。
そして少し面倒くさいですが、微塵(みじん)を取り除くために、それぞれふるいにかけて下さい。
土の大きさが均一にそろったら、赤玉土6:鹿沼土2:軽石:2の割合で配合しましょう。
ただ、たくさんの種類のポトスを栽培しているのであれば、それぞれ土を購入してもいいと思いますが、少量のポトス栽培や初心者の方は、初めから配合済みの無機質用土を購入した方がコスパ良いです。
おすすめ無機質用土
プロトリーフ 室内向け観葉・多肉の土
原材料
- 鹿沼土
- パーライト
- 赤玉土
- 速効性化成肥料
- 緩効性化成肥料
ポトスを栽培するのに現状もっともおすすめ用土はプロトリーフさんから出ている「室内向け観葉・多肉の土」です。
無機質用土である鹿沼土、パーライト、赤玉土、そして化学的に製造された肥料=化成肥料も無機質肥料です。
つまり、土も配合されている肥料も全て無機質材料です。
“室内”で育てること前提で作られているため、土からの害虫発生の心配もほとんど心配ないです。