現在、再流通が始まったテルノヒミコ。
まだまだ世の中に広く行きわたっていない品種の1つです。
しかし、独特の斑模様と次の項目で紹介するテルノヒミコの作出意図を知ると、
たいへん興味深いです。
この記事ではテルノヒミコの育て方について解説します。
目次
テルノヒミコの特徴
テルノヒミコはマーブルクイーン系統でテルノファンファーレの枝変わり品種。
黄緑ベースに濃緑の斑が特徴。
春に出る新葉は明るい黄色ベースになる。
1997年前後、伊藤輝則氏により“白くないマーブルクイーン”を目指して作出されました。
“白くないマーブルクイーン”とはどういうことか?というと、
マーブルクイーンにも個体によってベースの色味が異なりますが、
以下写真をご覧ください。
一般的なマーブルクイーンは白ベースに緑色の散り斑が見られますよね。
で、同じマーブルクイーンでもときに以下のような黄緑色ベースの葉も出ます。
この色味をベースに選抜された黄緑ベースに濃緑の斑がテルノヒミコです。
新葉は明るい黄緑色に濃緑色のマーブル模様が出ますが、時間が経過するとベースはくすんだ黄緑色に変わり、マーブル模様も若干濃くなります。
テルノヒミコ育て方のコツ
テルノヒミコの難しいところは、テルノアマゾンと同じく成長と共に品種に特徴的な斑模様が薄くなる、消えてしまうことです。
購入したばかりのときはきれいな斑が出ていたのに、なぜか自宅栽培だと全体的に緑葉が多くなって悩んでいる方は多いと思います。
これを解決する方法は元々の性質+光と温度だと考えているのですが、家庭では再現するのがなかなか難しいです。
というのは、光が強すぎると葉焼けになり、弱いと消失するからです。
確実に斑を出す再現方法は実験中です。